2月定例勉強会
日時:平成20年2月15日(土)
参加者:18名(メンバー10名、スタッフ8名)
●内容
- 1.はじめの挨拶
- 2.ミニ講習会
テーマ:「視覚障害者のパソコン環境(その2)」(講師:九曜さん) - 3.個別勉強:個別勉強:エクセル(入力、計算、sum,average関数、並べ替え)、Web閲覧・検索、メール操作、タイピング操作、等
- 4.意見・情報交換会
ミニ講習会の内容
今回は、「アクセシビリティ」がキーワードになっています。
アクセシビリティ導入への企業・社会(行政)の取り組みについて、日米の現状を比較しながら、分かりやすく解説していただいているので勉強になります。
1998年の夏、Windows 98が発売されました。
これとほぼときを同じくして、国内で2番目のスクリーンリーダー「PC-Talker」が発売
されました。
●Windowsのアクセシビリティ
日本語版Windowsには、98以降「マイクロソフト・アクティブ・アクセシビリティ(MSAA)」というものが搭載されました。
「アクセシビリティ」とは、高齢者や障害者などを含めて、全ての人がコンピュータを利用できるように配慮することです。
「バリアフリー」、「ユニバーサルデザイン」などと似たような意味合いの用語ですが、情報機器の世界では「アクセシビリティ」という用語が用いられています。
Windowsのアクセシビリティ機能としては
- 高齢者や弱視者など視力の弱い方のために画面を拡大する機能
- 上司障害者でキーボード操作が難しい方のためにShiftキーなどを固定する機能
などがあります。
これらの設定は「ユーザー補助」というところで設定できます。
また、支援技術を開発する方のための機能が設けられるようになり、スクリーンリーダーなどの支援技術の開発が行いやすくなりました。
それにより、スクリーンリーダーの機能が強化され、これまで読み上げることができなかった部分を読み上げることが可能になってきました。
●法的な整備
さて、日本語版Windowsでは98からこのMSAAが搭載されるようになったわけですが、米国では既にWindows 3.1からMSAAが搭載さえていました。
その背景には、米国には「ADA法(障害を持つアメリカ人法)」や、「リハビリテーション法508条」といった障害者を保護するための法律があります。
これに、企業が作る製品に必ず障害者が利用できる機能を設けなければならないことが定められています。
マイクロソフトは当初、アクセシビリティに対して消極的な姿勢を示していましたが、米国の障害者団体等から要請があり、アクセシビリティへの取り組みを行うようになりました。その結果、MSAAが搭載されるようになったのです。
障害者がコンピュータを利用できる環境を実現するためには、支援技術の発達ももちろんですが、このように、一般企業がアクセシビリティに積極的に取り組んでくれること、そして法的整備といったことが必要になってくるのではないかと思います。
日本では現在のところこのような法律はありませんが、JIS規格の中に、「高齢者・障害者等配慮設計指針−情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス」(JIS X8341シリーズ)という規格があり、現在までに下記の五つのカテゴリについての規格が作られています。
- 第1部:共通指針(X8341-1)
- 第2部:情報処理装置(X8341-2)
- 第3部:ウェブコンテンツ(X8341-3)
- 第4部:電気通信機器(X8341-4)
- 第5部:事務機器(X8341-5)
● 関連リンク
報告は以上です。
