視覚障害者ITサポートとやま(Bitsとやま)

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▼ミニ講習会
「twitterについて」

目次

1. twitterとは

twitterは 140字のつぶやきをユーザー同士が送受信し合うサービスです。

2006年7月にアメリカのObvious社(現Twitter社)がサービスを開始し、2008年に公式日本語版が出ました。
日本での使用者は、2009年1月の時点では20万人でしたが、2009年9月には257万人と10倍以上になりました。
また、2009年9月時点で、全世界でのツイッター使用者数は5480万人に上ります。

インターネットが一般に普及し出した1995年〜2000年代前半にかけて、ウェブサイト上にあるホームページの多くは、制作者が情報を一方的に掲載する、壁新聞のようなものでした。
そして、閲覧者が制作者にコンタクトをとりたいときは、作者にメールを送ったり、作者が設定した掲示板を使って、閲覧者同士がコミュニケーションするのがせいぜいでした。

それが、2000年代半ば頃から、送り手が受け手に、一方的に情報を流すのではなく、
誰でもインターネット上で、自由に発言したり、コミュニケーションするサービスが普及しました。

これを可能にする代表的なツールとして、ブログやソーシャルネットワーキングサービスなどがあります。
これらは、ウェブサイトを作る技術がない人でも、インターネットの掲示板に書き込みをするような感覚で、自由にweb上で発言ができるサービスです。

これらのサービスの普及により、これまでホームページを見るだけの、「単なるお客様」だった閲覧者も、自由に意見を述べたり、情報発信できるようになりました。
情報の送り手と受け手の関係が対等になったともいえます。

インターネットサービスのこのような現象のことを、これまでのインターネットサービスと区別して、web2.0と呼んでいます。

ツイッターも、このweb2.0の流れの中で、でてきたサービスですが、ブログやソーシャルネットワークサービスと決定的に違うのは、一度に投稿できる文字数が140文字と制限されていることです。

2. ツイッターのいいところ

ツイッターの利点を3つあげるとすれば
その1 リアルタイムに書けるので起こっていることを新鮮なうちに届けられる
その2 ぱっと書けるので、投稿のハードルがぐっと低くなる
その3 ゆるやかに、着実に、社会と、だれかと、つながっている
点だと思います。

2-1. 利点1 リアルタイムに書ける

ブログでは、ある程度考えを整理して書かなければならないのに対して、twitterは、思いついたことを、その場でパッと書くことができます。

何かアイディアを思いついたり、伝えたい情報に巡り会って、それをブログに書きたいとき、アイディアや情報を整理したり、考えを温め直したりしている内に、情報を伝えるのが遅くなったり、内容を忘れて書けなくなることがありません。

2-2. 利点2 ぱっと書ける

整理できてなくても、思いの断片だけでも投稿できるので、投稿するハードルがぐっと低くなりなす。
携帯電話からでも投稿できるので、待ち時間などちょっとした時間にぱぱっと書くことができます。

2-3. 利点3 社会とゆるやかにつながっている

簡単なので、世界中のあちこちで、いろんな人がツイッターを使って、いろんなことをつぶやいています。

ブログやメールやソーシャルネットワークサービスが教室でだれかが、挙手をして、みんなの前に出て、
発言するのに対して、ツイッターは休み時間で、教室のあちこちで、いろんな人が、何かしゃべったりしている感覚です。

メールやブログが、誰かに向けて、情報を発信したり、返事を期待して書かれる者に対して、ツイッターは、つぶやきに対して、必ずしも、返事を期待していない点も特徴です。

ですので、自分の思いの丈を成仏させるために使うこともできますし、気になったつぶやきがあったら、返事を返すこともできます。
ツイッターは、ゆるやかに社会とのつながりを持つことが可能です。

3. とにかく使ってみよう!

3-1. 登録してみよう!

以下のサイト
http://twitter.com/ に行き、ユーザー登録をすると、使えるようになります。
ただし、登録の際、画像認証があるので視覚障害の人は自力での登録が難しいです。
画像認証の代わりに、音声でキーワードを読み上げ、その言葉を入力する代替手段もついてはいますが、ネイティヴの発音で読み上げられるので、少々、聞き取りづらいので、誰かに登録を頼むか、携帯電話から登録するなど工夫が必要です。

3-2. つぶやいてみよう!

ユーザー登録したら、ログインして、いまどうしてる?のところでつぶやくと、つぶやきを投稿できます。
登録内容は、おなかすいたー でも、いまどこどこにいます でも なんでも構いません。

4. フォロワーを増やすと世界が広がる

ツイッターでは、自分がつぶやくだけでなく、他のお友達のつぶやきをみることができます。
自分が興味をもった、お友達をフォローするとお友達のつぶやきが、自分のツイッターのページに表示されます。

例えば、Bitsとやまを追っかけてみましょう。
Bitsとやまの追っかけをするには、以下のサイト
http://twitter.com/bitstoyama に行き、フォローする、でエンターします。
すると、自分のページにBitsとやまのつぶやきが表示されます。
多くの著名人がtwitterを使っているので、フォローして、つぶやきを眺めるだけでも楽しめます。
(末尾のtwitterを使っている有名人のサイト を参照してください)

5. コメント付け合うことで、世界が広がる

いろいろな人のつぶやきを眺めるだけでも面白いのですが、リプライ、という機能を使って、相手のつぶやきに対してコメントをすることができます。コメント機能を使うと、世界が広がります。

5-1. 活用例その1 

旅先で、「どこかおいしいお店があったら教えてください。」
とつぶやいてみる。5分くらいで、大阪のおいしいお店情報をいろいろ教えてもらうことができる。

5-2. 活用例その2

パソコンの新しいソフトや機械の操作に試行錯誤している様子を逐一つぶやく。フォローしている人が、アドバイスをしてくれたり、がんばれ! おめでとう!と応援してくれたりする。
作業がうまくいかないとき、応援してくれる人がいることで、モチベーションがあがる など。

5-3. 活用例その3

歌手の広瀬香美さんが、テレビ収録で、ツイッターの魅力を聞かれ、twitter上で、魅力を教えて、とつぶやいたところ、あれよあれよとという間に集まった。など

このようにツイッターには、互いに教えあったり、励ましあったりする文化があります。

メーリングリストと違うのは、メールより、手軽で、速く、広がること。
誰かがつぶやき、それをフォローしている人が、その人のフォロワーに尋ねるなどして、どんどん広がっていきます。

6. ツイッターで実況中継

自分が参加した会議などで、発言者の発言を逐一twitter上でつぶやくと、自分をフォローしている人は、会議に参加していなくても、リアルタイムで会議の様子を知ることができます。

発言者の発言をtwitterで実況中継することを、これを最初に試みた人の名字をとって、tsudaる(つだる)といいます。

もちろん、twitterの投稿はサーバーに保存されるので、後から、投稿を見ることもできます。
後から投稿を見たい場合は、twilogなどのサイトを使う。

7. 政治とtwitter

たかがつぶやき、されどつぶやき、twitterは政治ととても相性がいいのです。

7-1. オバマ大統領の例

オバマ大統領が大統領選挙の時、twitterで政策をアピールしたり選挙演説場所をアナウンスしたりしたところ、twitterを使っている若者層の支持を集めることに成功した

7-2. 鳩山首相の例

メールマガジンでは相当積極的な人でないと、意見が届かない、ということで、鳩山首相が、twitterで政策を募集しています。
twitterなら気軽に投稿できるので、たくさんの市民の生の声を聞けることに期待しているのです。

ツイッターでの我々のつぶやきが、政治を動かす力になるかもしれません。

8.twitter、便利な機能あれこれ

8-1. ハッシュタグ機能

特定の話題についてつぶやくときは、つぶやきの後に、半角でシャープなになにとタグをつける。#naninani
メーリングリストでいう、スレッドみたいなもので、#naninani をクリックすると、特定の話題のみを追いかけられる

8-2. リツイート機能

他人のつぶやきで、いいな、と思った発言を、引用する機能のこと。
発言の前にRTと書いて返信する。
フォロワーがたくさんいる人が、リツイートしてくれると、発言が、たくさんの人に届けられる

8-3. リスト機能

特定の人を集めてリストにすることもできる 
パソコン仲間 飲み仲間 などなど
メーリンリストでフォルダに分類するのに近い感覚

9. 視聴覚障害とtwitter

twitterをよく使う人は、専用ソフトを使うとtwitterライフが快適になります。
movatwitterやtweenなど、視覚障害の人に使いやすいサイトやソフトもあります。

これらを活用してtwitterを使うと、メーリングリストより気軽に、多くの人と交流できるかもしれません。

また、twitterには、GPS付きの、携帯電話と組み合わせて使うことで、今、自分がいる位置を知らせる「イマココ機能」 などもあります。
道に迷った時などに使うと便利かもしれません。

また、災害情報を専用に投稿しているアカウント(お友達)をフォローすることで、聴覚障害者などが、災害情報、津波情報などを逐一チェックするのに役立つかもしれません。

また、先ほど出てきたtsudaる行為を、要約筆記として活用できるかもしれません。

10. twitterを使う上での注意点

手軽に多くの人に情報を届けられるので、ちょっとしたつぶやきが、思わぬ波紋を呼ぶこともあります。
常に見られているという意識を忘れずに、特定の組織や人の悪口や、愚痴は書き込まないなど、現実社会と同様、最低限のマナーが必要だと思います。

また、リアルタイム性を追求するなら、携帯電話を使った方が便利です。たくさん使う人は、パケット定額制にしておいた方が無難かもしれません。

11. 参考書籍とサイト

twitter社会論 津田大介 洋泉社
ツイッターで実況中継する、tsudaるの語源となった、津田大介さんの本です

twitter つながる力 勝間和代+広瀬香美 ディスカバー 
twitterのヘビーユーザー 経済評論家の勝間和代さんと
歌手、広瀬香美さんによるtwitterの入門書

・twitter
http://twitter.com/

・twitterを使っている有名人のサイト

鳩山首相 http://twitter.com/hatoyamayukio オバマ大統領、http://twitter.com/BarackObama ダライ・ラマ14世 http://twitter.com/DalaiLama マイクロソフト会長 ビル・ゲイツ氏 http://twitter.com/BillGates 経済評論家の勝間和代氏 http://twitter.com/kazuyo_k 歌手 広瀬香美氏 http://twitter.com/kohmi 宇宙飛行士 野口聡一氏 http://twitter.com/Astro_Soichi



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