視覚障害者ITサポートとやま(Bitsとやま)

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◎ミニ講習(九曜):Wiki(ウィキ)って何?

「Wiki」について

余り聞いたことがない人もいらっしゃるかも知れませんが、Wikiというものが、どういうもので、どんな使われ方をしているかについて紹介します。

Wikiというのは、インターネット上で文章を編集したりするようなシステムの一つなんですが、具体的にはインターネットエクスプローラですとか、インターネットのHPを読んだりするネットリーダーとかありますが、そうゆうのを使って、文章を見たり、編集したりするシステムです。
感じとしては、掲示板とか、ブログとかにイメージしていただければいいです。

◎Wikiの特徴

一つのページを複数の人で編集する仕組みになっています。編集は先ほど言ったようにインターネットエクスプローラとか、ネットリーダー、ホームページリーダーみたいなHPを見るソフト、いわゆるウェブプラウザを使って行います。

普通 HPを作る時はホームページビルダーとか専用のソフトを使います。メモ帳とかマイエディットとかの文章のテキストを編集するテキストエディタというソフトを使っても作れなくもないのですが、例えばHPを記述する時にはHTMLという専用の言語がありまして、そういうのを記述しなくてはならなくて、ちょっと初めての人には敷居が高い。それからHPに転送する時にはFTPというソフトを使ったりとか、いろいろHPを作ろうと思うと難しいところがあります。

Wikiを使うとそのページの更新がインターネットエクスプローラなどで掲示板に書き込むような感じで、タイトルと文章の本文を書いて更新するだけで、簡単に書けるという事で、簡単に速く更新できるという特徴があります。

ちなみにこの「Wiki」というのはハワイ語なんですが、ハワイ語で速く行くことをウィキウィキというんです。ハワイ語の速く速くという事が語源になってWikiという名前が付けられています。
ですから、Wikiはページをすばやく更新できるという特徴があります。

まとめますと、一つのページを複数の人で作れるという特徴、
もう一つインターネットエクスプローラなどを使って簡単に、速く更新できる特徴がある。

◎Wikiの活用事例

使ったことがない人にはイメージがわかないだろうと思うので、実際にどういう事に利用されているかということ、実際の活用事例を少し紹介させてもらいます。

Wikiを活用した一番有名なサイトといえば、やはり「WikiPedia」というサイトがあります。
これはオンライン百科事典と言いまして、言葉を調べたりする辞典で、井美がわからないとか、用語を調べたりするいわゆる百科事典です。使われたりする人も折られると思いますが、このオンライン百科事典というのはオンラインなのでインターネット上で言葉を調べられる百科辞典です。インターネット百科辞典でしたら、他にも普通の国語辞典みたいなものもあるんですが、この「WikiPedia」というのは普通の百科辞典とちょっと違ってまして、普通のはただ言葉を調べるだけなんですが、WikiPediaはただ調べるだけでなく、百科辞典の作成に参加できるという特徴があります。つまり辞典を使っている世界中の人が百科辞典の作成に参加できるという特徴があります。利用者が自由に執筆できるということです。例えば自分で新しい用語を追加したり、すでに書かれている内容を書き換えたりという事もできます。ですから、普通の百科辞典は発行されてからしばらくは内容を更新される事はないのですが、WikiPediaは常に新しい項目が追加されたりとか、現在ある内容がどんどん新しく更新されていくという特徴があります。
例えばスポーツ選手とか、芸能人なんかのプロフィール、成績などの情報は普通の百科辞典には余り載っていないと思うんですが、そういうのを調べたりするのに便利です。

このWikiPediaの日本語版は2001年5月20日に始まりました。その後どんどん項目が追加されていて、2008年6月25日には50万項目を達成しました。

この誰でも自由に書き変えできるというWikiPediaですが、誰でも書き換えできるという事は内容の信頼性の面で多少不安な面がなくもなく、間違った内容が掲載されている事も時々あります。

WikiPediaには基本的に記事は中立的な観点から書かれるべきだという基本方針がありますが、実際には偏った視点で書かれた記事があったり、記事に間違いが含まれる事もあります。
しかし、記事を見た人がもし内容が間違っているなと思ったら自分で書き換えできるので、見た人がチェックして、修正を加えていく事によって、出来るだけより良いものを作っていくことが期待されている訳ですが、ある時点では記事の内容が正しいとは限らないので WikiPediaを利用される場合にはそういう事にも少し注意して利用されたらと思います。

複数の人が編集するので意見の違いもありまして、好き勝手に編集する編集合戦みたいなものが起こったりします。そういう場合は編集が制限される事もあります。
各項目に編集する人同士が話し合う掲示板のようなものもついていたり、その記事がどのように編集されてきたかという履歴などが残っていたりして、それを見れば、どんな意見があるかという事を知ることができます。

それから内容の信頼性という事について先ほど言いましたが、記事の質や量にも多少バラツキがあります。用語によってはかなり詳しく書いてあるものもある一方で、逆に内容が不十分な用語などもあります。

もし自分で記事を編集しようという場合は、最初のうちはできるだけ閲覧だけにとどめておいたほうがいいかなと思います。
書き方とか、いろいろ編集するには内容が正しいかどうか調査したりとかしなければならないし、編集のルールとか書き方などもありますので、そういうのをきちんと調べて、ある程度慣れてから編集された方がいいかと思います。

それからWikiPediaに自分が気に入らない内容が書いてあるからと言って削除したりとかは絶対してはいけません。
以前あった事件ですが、ある証券会社の従業員が、自分の会社の不利益になるからという理由で、その部分を削除したことがあった。それで問題になって、その証券会社がお詫びするという事もありました。
ですから誰でも作れる側に回れるから、執筆とか編集には責任を持って慎重に行うという事が必要です。

以上がWikiPediaという辞書についてですが、他にはどんな活用があるかというと、例えばもう一つ紹介すると、

4年半ほど前に新潟中越地震がありましたが、「新潟中越地震被災者救援本部@にチャンネル(2ch)」というサイトがあります。これは主に2チャンネルという掲示板があり、そこに書かれた新潟中越地震に関する書き込みの中から被災者の救援活動を行いたい人、それから行なっている人向けに、掲示板に散在している情報をまとめて提供するというサイトもWikiで作成されてました。時間や紙面などの都合でマスコミで報道されないような情報とか、被災者に関する情報なんかが掲載されていたという事がありました。

Wikiの使われ方としては、辞書的使われ方と新潟中越地震の時のように掲示板に欠かれいる情報をまとめるまとめサイトとしての使われ方。例えば、情報交換にはメーリングリストとか掲示板が使われていると思うんですが、これらは時系列で、すなわち時間の経過によって変化していくんです。例えばBitsのMLでいうと勉強会のお知らせとか、市立図書館の図書情報とか、言葉の地図情報とか、PCでのわからない事の質問、回答とか、いろんな情報が流れていると思うんですが、MLにずーと入っている人は最初から読めるので自分でメールソフトとかで情報を整理できるんですが、途中から入った方とかは、過去に流れた図書情報を見たいとかいう時に捜すのが多少不便という欠点がある。
こういう流れた情報をまとめて情報としてきちんと図書情報なら図書情報として、言葉の地図なら言葉の地図としてまとめておく、そういうまとねサイトとしてWikiが活用さてています。最近はまとめサイトとして活用される事が多いと思います。

それから後はHPを簡単に更新できると言いましたが、HPの作成ソフトとしての使われ方もされてます。

それでBitsでもWikiといえば、サポーターの方はご存知だと思うんですが、Wikiを二年ほど前から活用してまして、皆さんがどんな勉強をしたかとか、どんなサポ−トを受けたかという情報をWikiにまとめて、担当者がその人が前にどんな勉強をしたかというのを調べられるようにと、スタッフの間で行っています。
サポートした人が自分で書き換えできるというシステムになってます。

それからもう一つ、アフター研修会に参加した人は聞かれたかもしれませんが、e-toyama福祉プロジェクトという所でWikiを使って県内の視覚障害者が受けられるサーブスの情報をまとめるという作業をしています。例えばガイドヘルパーを頼みたいのだけれど、どうやって手続きするのかなとか。何か購入したいんだけど、日常生活用具になっているかなとか。日常生活用具にどんなものがあるのかとか。富山県内の視覚障害者向けのサービスというのをWikiというシステムを使ってまとめるという作業をしています。ちかじか皆さんにも公開できるかなと思ってます。
Wikiを使っていますので、内容が簡単に更新できるという事と、皆さんで、県内の視覚障害者向けの情報や利用してみて思った事などもありましたら、自分で編集したり、もし間違っていたら書き換えたり出来るので、やってみようという人がいらっしゃいましたら、是非協力していただけたらなと思ってます。

◎質疑応答

Q1:Wikiのスペルは?
A1:W i k i

Q2:うぃき ぺでぃあのスペルは?
A2:W i k i P e d i a Pediaは百科辞典をEncyclo Pediaというが、そのPediaです。

Q3:どうやって見られますか?
A3:検索すればでてきます。芸能人の名前などを検索しているとWikiPediaにでているページが出てくることが多いと思います。

Q4:事件2.2.6事件とか、人の名前とかで検索して出てくるものにはWikiPediaもあると思いますが、他のものでもWikiを使っているものが多いんですか?
A4:他のところは使っているかも知れませんし、普通にHPのシステムを使っているところもあると思います。
Wikiにもいくつか種類があって、無料で入手できるんですが、BitsのWikiはPukiWikiで, 
WikiPediaは専用のMediaWikiというのを使っています。

Q5:Wikiは音声でよんでくれますか?
A5:普通のHPを読むのと同じです。HPを見られる環境があれば。
それから携帯電話でもみられます。だからいろんな所でみられると思います。

・こういうのは聞いてるだけでは分からないので、聞いた後で実際にやってみるようにして欲しい。

◎参考URL


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